JDI「ディスプレーは視覚から五感へ」 伊藤嘉明常務執行役員 最強!ニッポン電子部品
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<電子デバイス各社に聞く「我が社の強みと戦略」>
伊藤嘉明、ジャパンディスプレイ常務執行役員チーフ・マーケティング・オフィサー
ジャパンディスプレイ(JDI)は8月の戦略発表会で、液晶ディスプレーの技術を応用して、BtoC(消費者向け)ビジネスに進出する方針を打ち出した。具体的には、オートバイの走行中に速度や位置情報などを投影する「スマートヘルメット」がその一つ。人間の視野に情報を映し出す「ヘッドアップディスプレー(HUD)」を小型化して、それをヘルメットに搭載したものだ。自転車用のヘルメット、スキューバダイビングやスノーボード用のゴーグルにも同様の機能を加えることもできるだろう。今後、拡大が見込まれている「eスポーツ」の競技者向けなどの展開も考えられる。
鏡が瞬時にディスプレーに変化し、内蔵カメラで撮影した数秒間前の映像を再生する機能を備えた「おくれ鏡」もBtoC向けに開発した。後ろ姿を確認したり、話しかけるとスケジュールや天気など日々の生活に必要な情報を表示することもできる。うまく需要を掘り起こせばBtoCの展開も可能だとみている。
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週刊エコノミスト
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