ルネサスエレクトロニクス「買収で自動運転・ビッグデータ分野を強化」呉文精社長 最強!ニッポン電子部品
有料記事
<電子デバイス各社に聞く「我が社の強みと戦略」>
当社は9月、米国のファブレス半導体メーカー、インテグレーテッド・デバイス・テクノロジー(IDT)を67億ドル(約7330億円)で買収すると発表した。IDTは「タイミングデバイス」という、メモリーやプロセッサーに信号が行き来する際の優先順位を付ける機能を持つ半導体を製造しており、データセンターで使われるサーバーにもこうしたチップへの需要がある。
当社が昨年2月に3400億円強で買収した米国のインターシルもクラウドサーバー向けの電源供給を管理するパワー半導体に強い。すでにデータセンター向けにも当社は参入している。そうしたサーバー向け半導体では、インテルが作っているような高速のプロセッサーを思い浮かべるかもしれないが、当社はそのような領域には参入する意思はない。高速プロセッサーの周りにあるパワー半導体やタイミングデバイスなどのアナログ半導体…
残り1172文字(全文1570文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める