米国の途上国向け開発金融機関新設は中国の対抗策か=川上直 WASHINGTON D.C.
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発展途上国の開発支援 金融機関改革法案が成立=川上直 WASHINGTON D.C.
インフラ 中間選挙が目前に迫り、当地の人々の関心も結果がどうなるのかに集中している。そんな中、米国議会において重要な法案が成立した。新しい開発金融機関を設立するための法案だ。正式には「開発に向けた投資のより良い活用のための法案」(通称ビルド・アクト)という。
2017年11月、トランプ大統領はベトナムのダナンで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)での演説で、「米国は、開発金融機関を改革することで民間投資にインセンティブを与え、多くの付帯条件が課されるような国家主導のイニシアチブに代わる強力な選択肢を提供する」と述べ、開発金融機関改革の意思を表明した。その後、この法案が18年2月に議会に提出され、超党派の幅広い支持を受けて上下両院で可決、10…
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週刊エコノミスト
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