国際・政治東奔政走

目先の景気配慮先行の消費増税 社会保障制度の抜本改革先送り=前田浩智

    2019年10月の消費税10%への引き上げを表明した臨時閣議に出席した安倍晋三首相(左)と麻生太郎副総理兼財務相
    2019年10月の消費税10%への引き上げを表明した臨時閣議に出席した安倍晋三首相(左)と麻生太郎副総理兼財務相

     ドラマ「下町ロケット」(TBS系列、毎週日曜)は、倒産の危機にある下町の町工場に働く人々の夢と希望に満ちた奮闘の物語である。続編が10月から始まり、14日放送の初回で、こんなセリフが耳に残った。

    「10年、20年、あるいは半世紀先を見越した時、このビジネスにはさまざまな可能性があります」

     赤字が続く宇宙航空ビジネスを廃止する方針の大企業「帝国重工」の次期社長候補に対し、吉川晃司演じる宇宙航空部長・財前道生が事業存続を直訴する場面である。財前は、主演の阿部寛演じる中小企業「佃製作所」社長・佃航平のロケット打ち上げの重要なパートナー。次期社長候補は訴えに耳を貸さず、財前には異動が内示され、佃のロケット事業は難破寸前……、と話は流れる。

     企業は経営が厳しくなると、不採算部門の見直しを行う。決算を作り、株主の理解を得るための合理的な行動…

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