週刊エコノミスト Online編集後記

編集部から 白鳥達哉/桐山友一 

編集部から

 JR赤羽駅で実証実験中の「無人キオスク」を体験してきた。Suicaなどの交通系ICカードとAI技術を利用した無人決済システムを導入し、採算性のとれない店舗の再生などを見込んでいるそうだ。

 店内は天井や商品棚にカメラが設置されていて、どの商品を手に取ったのかを認識している。あとは商品を手に持った状態で出口の精算エリアに立つと商品がレジに登録されるので、ICカードで精算すると出口が開くという流れ。

 適当に菓子を二つ、ペットボトル飲料を一つ手に取り、精算してみた。商品名は問題なく登録されたが飲料の個数が0個と出て、うまく認識されない。認識精度はまだ甘い部分があるのだという。実用化には時間がかかりそうだが人手不足の解消手段として発展に期待したい。

 10月より本誌編集部に配属になりました。よろしくお願いします。

(白鳥達哉)

 所用があって東京・港区の入国管理局へ行った。午前9時の開庁前から、玄関前には在留申請などの外国人で長蛇の列。子どもを抱えた女性もいるが、玄関横にある喫煙所のタバコの煙が列を直撃する。

 開庁とともに外国人が窓口へ猛ダッシュするのは、いつもの光景。日中は手続きを終えるまで2~3時間待ちが当たり前だ。対応する入管職員の言葉遣いはぞんざいで、子ども扱いのような口調の職員もいる。

 入管職員に聞けば、庁舎内には託児所もないといい、幼い子どもがいる外国人は抱えたまま長い列に並ばなければならない。多くの外国人にとって入管は「行きたくない場所」だ。

 外国人労働者の受け入れ拡大に向けた入管法改正案が今臨時国会で審議される。来年4月からは入管も「出入国在留管理庁」(仮称)に格上げされる予定だが、現場の見直しのほうが先決だ。

(桐山友一)

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