孫崎享の読書日記 健康の記述に鼓舞され皇居2周に励む日々
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私は31歳の時に突然ぜんそくになった。当時治療は減感作(げんかんさ)療法といってアレルギー源への抵抗を強める対応が主流だったが、私は体力不足と判断し、歩き始めた。これが容易でなかった。やがてジョギングに移行し、5年後にぜんそくは消えた。その後、49歳で初マラソンに出た。
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その時、愛読したのがケネス・H・クーパー著『エアロビクス 新しい健康づくりのプログラム』だった。日々運動を続けるには強い動機がいる。それ以降、運動が健康にどう影響するかについて書かれた本はできだけ読むようにしている。
『ハーバード医学教授が教える健康の正解』(サンジブ・チョプラ、デビッド・フィッシャー著、ダイヤモンド社、1500円)の原題は「より長く、より健康な生活を送るため、あなたができる五つの簡単な事」と直截(ちょくせつ)だ。五つとはコーヒー、ビタミンD、運動、ナッツ、瞑想。モルモット等を使った実験で実証したのではなく、患者のデータを利用したり、自分が正しいと判断する見解の紹介で構成されている。
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週刊エコノミスト
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