教養・歴史書評 読書日記

美村里江の読書日記 先人の言葉と共に考える 100年生きる、ということ

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     現在日本は長寿大国だが、私たち後続の世代はもっと長く生きるのか、それとも、そうはいかず早死になのか……。医学的根拠に基づくこともなく、いろいろな説が世間を巡っている。皆不安なのだろう。

     私は自分の長生きに興味はなかったが、この本を読んで初めて、長生きした人の視点から見る世界に興味が湧いた。『100年人生の生き方死に方 百寿者(センテナリアン)からの伝言』(久恒啓一著、さくら舎、1400円)。

     100歳以上の方々をセンテナリアン、日本語では「百寿者」と呼ぶが、著者はもう少し広い範囲で捉え、長く生きた先人たちの功績や名言を紹介。例えば、洋画家の梅原龍三郎97歳、仏教学者の鈴木大拙95歳、漢字研究者の諸橋轍次が99歳(年齢は没年齢)。100歳超えも多く、88歳の葛飾北斎が最年少という布陣だ。総勢81人。

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