WASHINGTON D.C.=米のINF条約離脱意向 日本へミサイル配備も=会川晴之
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トランプ米大統領は10月20日、東西冷戦時代に旧ソ連と結んだ中距離核戦力(INF)全廃条約から一方的に離脱すると表明した。米露両国は今後、首脳会談でこの問題を協議する予定だが、折り合えるかどうかは見通せない状況にある。
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トランプ氏は、理由として、ロシアが条約に違反するミサイルの配備を進め、米国の再三にわたる抗議にもかかわらず改める行動を取らないこと。さらに、戦略上の競合国と位置づける中国が中距離ミサイルの整備・拡充を続ける中、INF条約から抜けて同様のミサイルを整備する必要があると説いた。
INF条約は、レーガン米大統領とソ連のゴルバチョフ共産党書記長が1987年12月に署名し、翌年発効した。双方に射程500~5500キロの地上発射型弾道・巡航ミサイルの配備、実験を禁止した。
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週刊エコノミスト
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