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メルケル首相が党首辞任を表明 流動化するドイツ政治=森井裕一

    首相は2021年まで続けるが、影響力低下は避けられない(10月29日、首都ベルリンでの記者会見)
    首相は2021年まで続けるが、影響力低下は避けられない(10月29日、首都ベルリンでの記者会見)

     金融都市フランクフルトを抱えるヘッセン州で10月28日に実施された州議会選挙は、メルケル首相を党首とするキリスト教民主同盟(CDU)が大敗した。これを受けてメルケル首相は選挙翌日に12月に予定されているCDU党大会で党首再選を目指して立候補しないと表明した。次に連邦議会選挙が実施される2021年秋までは首相の座にとどまるものの、今後は国会議員としても立候補せず、また将来EU(欧州連合)の職に転じることもないと明言した。

     このような突然の党首選辞退宣言の背景には、政権運営の失策への反省がある。ヘッセン州は経済状況もよく、大きな問題を抱えていないにもかかわらず、CDUが得票率27・2%と前回13年の選挙時に比べ11・1%も得票を減らし、その票が緑の党や反移民・難民の右翼ポピュリスト政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に流れた。その2週間前に実施されたバイエルン州議会選挙でもCDUの姉妹政党キリスト教社会同盟(CS…

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