海外出版事情 アメリカ なぜ売れない? 「トランプ経済」称賛本=冷泉彰彦
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米中間選挙が、激しい戦いとなる中で、奇妙な現象が起きている。「トランプ経済」を称賛した新刊が全く売れていないのだ。今回は、この現象に注目してみたい。
ズバリ『トランポノミクス』という本は、副題が「アメリカ・ファーストによる経済カムバックプラン」。白い表紙にタイトルは金色、そこに右上がりに上昇する赤い矢印が描かれた装丁は、書店のビジネス本新刊コーナーでかなり目立っていた。
本書は、幅広いジャンルを手がけるライターのステファン・ムーアと、保守経済論客のアーサー・B・ラファーの共著で、彼らはCNBCなど経済専門のTV局を回って、しっかりPRも行っていた。版元は大手のマクミラン。だが、現時点ではアマゾンのレビューはたった3件。紙版の売り上げ順位は1400位以下、電子版に至っては1万4000位と全く売れていない。なぜだろうか。
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週刊エコノミスト
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