台湾 高雄市が市政回顧 与党の実績を強調=井上雄介
有料記事
台湾第二の都市、高雄市がフェイスブックの公式ページ「高雄スタイル」で、過去20年の市政を回顧するコンテンツを掲載した。11月24日投票の台湾統一地方選挙での市長選を前に、与党・民進党の成果を強調し、野党・国民党候補をけん制する狙いが見え見えだ。
ワールドウォッチ
統一地方選挙は、2020年の総統選挙の前哨戦。高雄市は民進党の金城湯池だ。与党の陳其邁候補(53)の楽勝が予想されていたが、国民党の韓国瑜候補(61)がネット重視の選挙戦で旋風を巻き起こし、世論調査の支持率で10ポイント近くリードした。
焦点は、台北など北部に比べ地盤沈下する地元経済だ。韓候補は、就職先や高賃金を求めて北部に向かう若者を「北漂族」と呼んで同情。「ますます老い、貧しくなる高雄」と無策を批判した。
残り398文字(全文736文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める