通期予想を3社が上方修正 5大商社が過去最高益更新へ=種市房子 商社の深層/126
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大手商社5社の中間決算(2018年4~9月期)が出そろった。資源価格の高騰などを背景に、三菱商事、伊藤忠商事、三井物産は通期決算である19年3月期連結の純利益、配当額の予想をともに上方修正した。これまで、住友商事、丸紅を合わせた大手5社の19年3月期純利益予想では、三井物産のみが過去最高に届かなかったが、同社の上方修正によって、5社がそろって過去最高益予想を掲げることになった。
強さが際立ったのが三菱商事だった。石炭が依然高水準で取引されており、金属事業の純利益は半期だけで1365億円(前年同期比298億円増)に達した。三菱自動車への追加出資による取り込み利益増などが貢献した機械事業と、石油化学事業が好調だった化学品事業が半期としては過去最高だった。
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週刊エコノミスト
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