三井物産が2300億円追加出資 海外病院事業IHHの真価は=種市房子 商社の深層/127
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三井物産は11月29日、東南アジアを中心に民間病院を運営するIHHグループ(本拠地マレーシア)の株式を追加取得することを明らかにした。これまでは18%の出資だったが、筆頭株主のマレーシア政府系投資会社「カザナ」から16%を約2300億円で追加取得し、32・9%を有する筆頭株主になる(株式交換に伴う新株発行後ベース)。
資源分野が利益の7割を占める三井物産にとって、非資源事業の育成は長年の課題だ。IHH事業は、その非資源事業にあって、安定収益が見込める貴重な優良事業だ。マレーシアやシンガポールなどで高度先進医療を手がけ、グループ全体の外来患者は年間600万人、入院患者は約60万人に上る。三井物産は2011年に当時100%株主だったカザナから約900億円で30%の株式を取得。それまでマレーシア、シンガポールが中心…
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週刊エコノミスト
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