平成の国会改革の険しい道のり 思惑交錯は進次郎氏へのやっかみ?=佐藤千矢子
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第4次安倍改造内閣が発足して初の国会論戦となる臨時国会は、10月29日に高市早苗衆院議院運営委員長が国会改革の試案を突然発表し、野党が反発して開会が45分間遅れる異例の幕開けとなった。本稿では、日ごろあまり日の当たることがない国会改革について考えたい。
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自民若手の問題提起
なぜいま国会改革か。小泉進次郎衆院議員ら若手の問題提起が大きいが、底流として、財務省の森友問題をめぐる決裁文書改ざん問題など、行政府と立法府の関係が不正常な状態にあり、国会が軽視され、国会論戦が形骸化しているのではないかという危機感が、与野党双方に広がっているためだろう。
ではどうやって国会改革を実現するのか。具体的には各党各会派が参加する議院運営委員会が動き、与野党が合意する必要がある。前段階として、自民党が案をまとめ、公明党と調整し、議運委に改革案を提出する段取りが想定される。
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週刊エコノミスト
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