週刊エコノミスト Online学者が斬る・視点争点

アジアで高まる景気の地域連動性=平田英明 学者が斬る

     1990年代前半、筆者は慶応義塾大学経済学部の「日本の経済」という初めての専門科目の授業で「米経済がせきをすれば、日本経済は風邪を引く」という比喩を学んだ。景気は国際的に波及し、特に経済的関係が深い米国から影響を受けやすいので、両国の景気は同じ方向に動く、つまり連動性が高いことの例えである。以来、一貫して経済変数の国際連動性を専門の研究テーマとしてきた。

     連動性が何によってもたらされているのかを理解することは、研究者だけでなく、マクロ経済政策当局にとって重要なテーマだ。政策立案・実行には自国のみならず、強い影響を与える海外の経済動向を注視する必要があるためだ。連動性の要因を見誤ることは、政策選択の誤りにつながりかねない。

    残り2708文字(全文3023文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    7月21日号

    もう働かなくても大丈夫? ベーシックインカム入門18 Q1 なぜ今、BIの議論が? コロナ禍で覆った「常識」 誰もが困窮する時代に転換 ■市川 明代21 政党に聞く 定額給付金とBI 斉藤鉄夫 公明党幹事長 「国民の理解が『一変』 BI検討が必要な時代」 玉木雄一郎 国民民主党代表 「所得制限は社会 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事

    ザ・マーケット