週刊エコノミスト Online編集後記

浜田健太郎/藤枝克治 編集部から

編集部から

 11月、北京を訪れた。中国の電子商取引(EC)大手、京東集団を取材するためだ。IT技術をふんだんに駆使した無人のコンビニを展開し、ECと実店舗を組み合わせ、効果を上げる実態を見てきた。

 その状況の一端は12月11日号でリポートするが、同社の熱気溢(あふ)れる様子に圧倒された。

 設立から20年の同社は、売上高でセブン&アイ・ホールディングスを凌駕(りょうが)している。北京南部に位置する本社には平均年齢27歳の約2万人が働く。社員のほとんどはカジュアルな服装で、大学キャンパスにいるようだ。

 無人配送車やドローンを使った宅配などの先進的な取り組みがどの程度、普及するのかは未知数だ。とはいえ、「まずはやってみよう」という意志の強さが、困難なプロジェクトを実現する原動力になるのだろう。かつてのソニーやホンダには同様のエネルギーが満ちていたのかもしれない。

(浜田健太郎)

 50歳をとっくに過ぎているのに、今まで一度も胃カメラを飲んだことがない、と知人に言ったら驚かれたというよりあきれられた。

 健康に無頓着というわけではないが、会社や自治体の健康診断はバリウム検査なので、「まあそれでもいいか」とあまり深く考えてこなかった。

 だが、医療に詳しい同期入社の同僚は、毎年、胃カメラで検査しているのはもちろんのこと、最近、大腸の内視鏡検査を受けて、がんが見つかり、手術した。早期発見だったので事なきを得て、いまでは好きな物を食べ、お酒もがぶがぶ飲んでいる。歳は私より若いが、「あなたも気をつけなさい」と諭すように体験談を話してくれた。

 11月13日号で「がんに勝つ薬」を特集した。分かったのは、治療や薬の進化は著しいが、まだ、早期発見→手術に勝る治療法はないということだ。心を入れ替えよう。

(藤枝克治)

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