週刊エコノミスト Online編集後記

小島清利/岡田英 編集部から

編集部から

 サッカーJ3、SC相模原のゴールキーパー、川口能活選手(43)が今期限りで引退する。川口選手と言えば、2004年アジアカップの準々決勝ヨルダン戦の雄姿を忘れることができない。PK戦で日本が先に2本失敗しながら、神懸かり的なセーブで勝利に導いた。

 引退の記者会見で川口選手は「日本代表が世界で戦えるようになってきた」と話し、今後は指導者としてサッカーに貢献する決意を語った。

 確かに日本のサッカーは、Jリーグ発足25年を迎え強くなっている。今年のワールドカップロシア大会で、日本代表はコロンビアを撃破。森保一監督に代わってからも、攻撃陣の活躍でウルグアイに勝った。

 ただ、世界の大舞台で格上を破るには、守備力の強化が欠かせない。川口選手が育てるゴールキーパーが、大舞台でスーパーセーブを見せてくれることを楽しみにしたい。

(小島清利)

 謝罪会見だと思って行ったら、様子が違った。11月19日深夜、日産自動車がゴーン前会長の逮捕当日に開いた記者会見。西川広人社長は「株主・関係者に心配をかけ、おわびする」と述べたが、1時間半の会見で一度も頭を下げなかった。

 代わりに繰り返したのが「長年にわたるゴーン統治の弊害」。だが、それを許した責任を問われると「会社を一日も早く正常化するのが私の仕事」とかわし、「統治体制で変えるべき部分を変える」と強調した。

 世界2位の販売台数を誇る仏ルノー、三菱自動車との3社連合は「扇の要」がいなくなったことで、瓦解(がかい)の恐れも出てきた。日産の内部告発が発端となった今回の事件。ゴーン氏は仏ルノーとの統合を計画していたとされる。単体の業績は芳しくない日産は、どう勝機を見いだすのか。ルノー支配への反発を背景にした「ゴーンとの決別」の先が気になる。

(岡田英)

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