週刊エコノミスト Online編集後記

黒崎亜弓/種市房子 編集部から

編集部から

 書いた記事で訴えられたことがある。通信社の駆け出し記者だったころだ。スクープではない。他紙の後追い記事で一緒に訴えられた。

 訴訟経験者(こちらはスクープで)の大先輩が電話してきてくれてこう言った。「ウソはつくな」。当たり前に聞こえるが、法廷で証言するために日常の仕事の一場面を事細かに振り返れば、なんらか不都合は見つかる。一度ごまかせば、ウソの上塗りを重ねざるを得なくなる。役所や企業の大がかりな不祥事でも、最初の一歩は小さいものだ。

 もう一つ忘れられない言葉がある。「万が一、過失が認められるのならば私の責任です」。担当デスクが報告書に書いていた。目にした時は「いや、書いた自分の責任だ」と反発した。

 その後、ある組織で事が起きた時に現場ですべてを負わされ、切り捨てられて傷ついた人に取材で接し、私は恵まれていたのだと分かった。

(黒崎亜弓)

 電子マネーにはお世話になった苦い思い出がある。6年前、不注意から階段を転落し、左腕を骨折した。利き腕ではなかったとはいえ、1カ月半思うように動かせない。コンビニエンスストアでおにぎり一つ買うために、両手を使って財布のファスナーを開けて、小銭を取り出し、支払い後はその逆、という作業は困難を極めた。

 それが、ポケットに非接触ICカードを入れておいて、右手で取り出し、端末にかざせば決済は完了する。当時まだ現金派だった私は、この便利さにひかれて、複数の非接触ICカードを持つようになった。

 今号でキャッシュレス決済を特集した。今や、電子マネーは非接触ICカードのほか、スマートフォンのQRコード決済などさまざまな種類で支払い可能だ。利用者視線の注目点はポイントやキャッシュバックが中心だが、私には使いやすさが大きな要素だ。

(種市房子)

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