新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

国際・政治 論壇・論調

米政府機関の閉鎖で職員困窮 ロス長官「ローン組めば」と発言=岩田太郎

米連邦政府の一部閉鎖に抗議する職員=ワシントンで1月23日(Bloomberg)
米連邦政府の一部閉鎖に抗議する職員=ワシントンで1月23日(Bloomberg)

 米国とメキシコの「国境の壁」建設予算をめぐるトランプ大統領と民主党の攻防による連邦政府機関の一部閉鎖。1月25日につなぎ予算が成立したことを受け、一時解除された。しかし、史上最長の35日続いた閉鎖で困窮する連邦政府職員が続出し、米国人の低貯蓄率の議論に発展している。

 資産家のロス商務長官は1月24日に出演した米経済専門局CNBCの番組で、「なぜ連邦政府職員が(困窮者に食糧を配る施設である)フードバンクで列に並ぶのか、理解しかねる。連邦職員の借金には保証がついているも同然だから、簡単にローンを組めるはずだ」と問題発言をした。CNBCの調査では、限度額5000ドル(約55万円)の非常時ローン借り入れには実質年利9%以上の費用がかかり、しかも資格審査があることが判明している。

 米『アトランティック』誌のバン・ニューカーク記者は1月29日付の電子版で、「政府閉鎖で連邦職員の3分の2が、1カ月の収入に相当する貯蓄さえないという現在進行中の危機が露呈した」と指摘した。

残り1052文字(全文1487文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事