「2人のトランプ」の外交戦略 日米貿易交渉へ「嵐の前の静けさ」=平田崇浩
有料記事
「2人のトランプ」が存在すると言われている。国内外の分断をあおる「奇人」ドナルド・トランプ氏と、超大国アメリカの国家戦略を体現する「リーダー」としてのトランプ大統領。2月27、28日にハノイで開かれた米朝首脳会談に現れたのは後者だった。
原則守った米朝会談
先日、知米派の安全保障専門家が集う研究会に参加する機会があり、物別れに終わった2回目の米朝首脳会談の分析を聞くことができた。
防衛省・陸海空自衛隊のOBや研究者、ジャーナリストら参加者9人はトランプ大統領の対応を高く評価し、米国は今後も「北朝鮮の完全な非核化」を目指す原則を譲ることはないだろうとの見方で一致した。
残り2248文字(全文2533文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める