国際・政治東奔政走

「景気後退」に神経とがらす安倍政権 浮揚の焦点は「北朝鮮」=前田浩智

北朝鮮による拉致被害者家族会代表の飯塚繁雄さん(右から2人目)、横田めぐみさんの母早紀江さん(同3人目)らと面会した安倍晋三首相(右端)(首相官邸で3月6日)
北朝鮮による拉致被害者家族会代表の飯塚繁雄さん(右から2人目)、横田めぐみさんの母早紀江さん(同3人目)らと面会した安倍晋三首相(右端)(首相官邸で3月6日)

 安倍政権の本丸は景気である。集団的自衛権の行使容認も共謀罪も、昨年暮れの入管法改正の強行も、終わってみればどれも堀の外の出来事のような状況で、本丸への影響は軽微だった。2012年暮れの第2次安倍政権スタート以降、景気優先の「安全運転」にしばし徹すれば、内閣支持率が底割れするような事態を招来する恐れもなかった。

 その国内の景気が既に後退しつつある可能性が浮上した。

残り2280文字(全文2463文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事