週刊エコノミスト Online編集後記

編集部から 岡田英/大堀達也

編集部から

 学生のころ、よく足を運んだ渋谷のジャズ喫茶「メアリージェーン」が閉店していた。東急不動産が中心になって進める渋谷駅南西部の再開発計画で、店が入った雑居ビルが取り壊されるからだった。

 オープンしたのは1972年。ジャズ自体が、ジャンルの垣根を越えて進化したように、店の選曲もモダンジャズにとどまらず、より即興性の高いフリージャズ、ヒップホップに至るまで幅広く、自由だった。

 私が通い始めたのは高校生のころ。「聞きたいのあればかけるよ」と声をかけてくれたこともあった。大学生になっても、大きなスピーカーから流れる爆音に身を任せ、無心になれる時間は至福だった。

 再開発は店のあった渋谷区桜丘町一帯で行われ、2023年度にオフィスや商業施設が入った高層ビルが建つという。「唯一無二」の店が多く残る街であってほしい。

(岡田英)

 米大リーグ、シアトル・マリナーズのイチロー選手が3月21日、引退を表明した。引退会見で「現役を終えたら監督になるのか」との質問に対し、イチロー選手が「絶対に無理。人望がないから」と答えたのを聞いて思い出したことがある。

 英語教師をしているニューヨーク出身の米国人の友人が「イチローはすごいやつだが、てんぐになっているから人には好かれない」と言った。報道陣に対する態度が「高飛車」で、それがてんぐの証拠だというのだ。反対に元ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜選手の「低姿勢」を友人はほめちぎった。

 私は「ニューヨークっ子のひどい“身びいき”」と受け流したが、友人の見方は案外、的を射ていたのかもしれない。つまり、自分の言動をイチロー選手自身がよく理解していた……。

 だが、もしそうだったとしても、やはり「イチロー監督」は見てみたい。

(大堀達也)

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