N.Y. ブロードウェー俳優に出演作の利益を分配=伊熊啓輔
有料記事
ブロードウェー・ミュージカルのプロデューサーで構成するニューヨークの業界団体「ブロードウェー・リーグ」は2月、作品の開発を初期段階から手助けした出演者に対し、公演の利益の1%を分配する協定に合意した。ブロードウェーの新作ミュージカルは、脚本の作成やラボと呼ばれる初期段階の試作、実際の制作まで数年を要するが、ラボに参加した俳優やダンサーは週給1000ドル(約11万円)が保証されているだけだった。
映画やドラマの場合、制作側が得る利益が出演者に分配されるが、ミュージカルなど舞台作品では長い間、分配される仕組みがなく、ヒット作の出演者が不満を募らせていた。2015年初演のヒット作「ハミルトン」では、制作初期段階から参加した俳優側が利益の分配を求め、16年に弁護士を通じてプロデューサー側と交渉した結果、ブロードウェー作品として初めて利益を分配する協定を締結した。
残り220文字(全文603文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める