教養・歴史コレキヨ

小説 高橋是清 第41話=板谷敏彦

    挿絵・菊池倫之
    挿絵・菊池倫之

    (前号まで)

     是清が欧米視察の旅に出ていた年、国内では内閣制度が発足した。近代化を急ぐ日本は鹿鳴館を作り欧化政策を進めるが、国論には列強との不平等条約への不満が沸騰していた。

    第41話 順調なる人生

     明治20(1887)年、是清32歳、ファンシー・ボールに代表される鹿鳴館外交が世間の非難を浴びる中、当時、野にいた不遇の熱い男、是清の盟友前田正名(まさな)も黙ってはいなかった。

     政府首脳の狂態に憤慨し、彼らを糾弾する建言「人心作興の意見書」を書きあげると、是清に頼んで伊藤博文の懐刀と呼ばれた参事院議官の井上毅(こわし)(肥後)へ持ち込んだ。

    残り2577文字(全文2848文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    12月8日号

    もうかるEV(電気自動車)、電池、モーター14 「電動化」が業績・株価を左右 「次の勝者」探しも活発化 ■神崎 修一/桑子 かつ代/斎藤 信世16 巨人の焦り トヨタから「自動車」が消える日 ■井上 久男18 自動車部品 日本電産が台風の目に ■遠藤 功治20 図解 EV用電池「国盗り物語」 ■編集 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    最新の注目記事