週刊エコノミスト Online編集後記

黒崎亜弓/種市房子

    編集部から

     1月、ある読書会に参加した。2018年のオススメ本を1冊ずつ持ち寄る趣向だ。私が紹介したのは『中央銀行』(東洋経済新報社)。日銀前総裁が著した大著だが、何より職業人としてのありようが印象的だった。

     昨今、「組織にとらわれない自由な働き方」が礼賛されるが、それと対照的に、一つの組織で培った経験と見識を生かし、自らが奉じた組織の役割を考え抜く姿勢に憧れを抱いた。

     にもかかわらず(と結びつけて自分のことを述べるのは、立場がかけ離れすぎていて気が引けるが)、編集部を4月末で離れる。08年からブランクをはさんで通算7年弱在籍した。今後、媒体という場と看板を持たずにどう仕事をするのか分からない。でも、このまま居続けるのはいくつかの面で限界だった。

     ゼロから歩こうと思う。憧れたのは働く「形」ではなく、真摯(しんし)さだったはずだ。

    (黒崎亜弓)

     4月7日投開票の福井県知事選は、現職の西川一誠氏を、同県に副知事としての出向経験もある総務官僚の杉本達治氏が破った。ともに旧自治省出身で、かつては上司・部下の関係だった2人。関係者によると、すきま風が吹いた理由の一つが、ふるさと納税だった。

     2008年のふるさと納税導入のきっかけは、西川氏が06年に『日本経済新聞』に寄稿した構想案だと言われているし、西川氏自身もそう自己紹介してきた。一方、県幹部として税制も担当していた杉本氏は「自分が実質的にあの論文を書いた」と周囲に語っていたようだ。

     真相はどうなのか。西川氏の原案を、杉本氏が相談のために総務省に持ちかけ、総務省の助言でブラッシュアップした。これが総務省関係者の大方の見解だ。新旧どちらの知事の言い分も正しいように見えるが、何とも後味の悪い選挙だったのではないだろうか。

    (種市房子)

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