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タイ 電力開発、新政権の課題に=澤木範久

サコンナコン県に建設中の製糖工場・バイオマス発電所(後方)とサトウキビ園 (NNA撮影)
サコンナコン県に建設中の製糖工場・バイオマス発電所(後方)とサトウキビ園 (NNA撮影)

 新電力開発計画(PDP、2018~37年)が揺れている。脱化石燃料の切り札、再生エネルギーに絡み、バガス(サトウキビの搾りかす)など農業廃棄物利用のバイオマス・バイオガス発電業界が「発電容量の割当比率が低い」と抗議した。

 PDPはプラユット首相を委員長とする国家エネルギー政策委員会が1月に承認。4月末に閣議決定したが、提起された課題は5月にも発足する新政権に持ち越される。

 抗議したのは、タイ・バイオガス取引協会のパチョン会長。PDPは37年の再生エネの総発電容量目標を1万8107メガワットと定めたが、うち1万2600メガワットを太陽光に割り当て、バイオマス・バイオガス発電は3922メガワットにすぎない。

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