金融庁の調査で見えてきたアパマンローンのずさんさ=浪川攻/19
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金融庁が1棟建て(土地・建物)向け融資を中心に、金融機関の融資規模・管理態勢を把握するためのアンケート調査を実施したのは昨年秋。2014年ごろから急伸した不動産関連融資の状況を踏まえた措置だ。金融庁はアンケート結果に基づいて、銀行、信金などの業界関係者との意見交換会を行い、問題点を浮き彫りにするとともにその改善を促した。
論点の一つとして取り上げられたのが、融資実行済み案件の管理態勢の状況である。18年3月以前の状況として「融資実行後における空室率の実績確認」について、銀行は「必ず確認している」が全体の44%で、信金・信組は同61%だった。裏返して言えば、銀行の56%、信金・信組の39%は必ず確認しているわけではなかった。
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週刊エコノミスト
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