中国自動車3大手に統合の動き 東風・一汽・長安の「ビッグ1」構想=湯進
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生産増強目指す日系3社に好機
中国政府が進める「自動車強国戦略」のけん引役として期待を背負う東風汽車、第一汽車(一汽)、長安汽車の国有自動車3グループは、統合の早期実現を目指し二つの試みを開始した──。
2018年末に中国のニュースメディアの報道で急浮上した自動車メーカーの「ビッグ1」構想は、政府が主導する自動車業界再編のシグナルだ。業界2位の東風、3位の一汽、6位長安の統合が実現すれば、販売台数900万台超、従業員60万人超、売上高約25兆円という巨大メーカーの誕生となる(図1)。
これは、販売1000万台超の独フォルクスワーゲン、仏ルノー・日産自動車連合、トヨタ自動車に次ぐ世界4位の規模になる。
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週刊エコノミスト
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