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世界通貨体制への挑戦 リブラが開けた「パンドラの箱」=山岡浩巳

    「覚醒するのはあなたたちだ!」米議会で証言するフェイスブックのザッカーバーグCEO(Bloomberg)
    「覚醒するのはあなたたちだ!」米議会で証言するフェイスブックのザッカーバーグCEO(Bloomberg)

     10月のワシントンG20(20カ国・地域)の話題は、暗号資産(仮想通貨)「リブラ」が独占した感がある。フェイスブックが投じたリブラという一石がこれほど巨大な波紋を生じたことは、近代以降の「国家の枠組みに基づくマネー」という体制がチャレンジされることの衝撃の大きさを示している。

     2009年に誕生したビットコインも、当初は国家の枠を超えて使われる決済手段となることが目指されていた。しかし、ビットコインやその後登場した数々の暗号資産は、ボラティリティー(相場変動)の大きさや規模の制約のため、もっぱら投機の対象となり、決済手段としてはほとんど使われなかった。このため当局も、「国家を超えるマネー」という核心的な問題を直視せずに済んできた。

     だが、リブラは「巨大ネットワークが提供するステーブルコイン」、つまり、価値が安定した暗号資産として…

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