国際・政治ワールドウオッチ

シリコンバレー バイオパーティーは中止か=二村晶子

バイオ関連のスタートアップ企業が集まったパーティーの様子(筆者撮影)
バイオ関連のスタートアップ企業が集まったパーティーの様子(筆者撮影)

 製薬会社のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、バイオ業界の関係者を集めた盛大なパーティーを主催することで知られる。例年であれば、来年の1月にもサンフランシスコで開かれる学会でパーティーを開くと見られるが、医療用麻薬オピオイド中毒問題を受けて開催が危ぶまれている。

 オピオイド中毒問題は1999年以降、全米で約40万人が亡くなった重大な事案で、2000件を超える訴訟が起きている。

 J&Jはオピオイドを含む鎮痛剤について「依存症リスクは低く、重度ではない慢性的な痛みにも有効だ」と宣伝したことから、被害拡大の責任を問われている。同社はこの問題の責任を認め、今年10月16日にすべての訴訟に合計40億ドル(約4300億円)での和解を提案した。

残り176文字(全文500文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月16日・23日合併号

今こそ知りたい! 世界経済入門第1部 マクロ、国際政治編14 長短金利逆転でも景気堅調 「ジンクス」破る米国経済■桐山友一17 米大統領選 「二つの米国」の分断深く バイデン、トランプ氏拮抗■前嶋和弘18 貿易・投資 世界の分断とブロック化で「スローバリゼーション」進行■伊藤博敏20 金融政策 物価 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事