新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

教養・歴史 アートな時間

映画 嘘八百 京町ロワイヤル 前作をしのぐ華麗さとスケール だまし、だまされる娯楽傑作=野島孝一

(c)2020「嘘八百 京町ロワイヤル」製作委員会
(c)2020「嘘八百 京町ロワイヤル」製作委員会

「嘘八百」は、骨董品をめぐって、劇中の登場人物と一緒に観客もだまそうとする「コンゲーム」映画として好評だった。だが、まさか続編が作られようとは、思ってもみなかった。それは一話完結の完成度が高かったためだ。それと、「嘘八百」のテーマだった千利休の贋作(がんさく)のような素材が、そうそうどこにも転がっているとは思えなかった。だが、武正晴監督とそのチームは、古田織部の幻の茶碗(ちゃわん)という奇手を繰り出してきた。

 コンゲームの観客は、予想が外れて思いがけない展開になるほど大喜びする。映画にまんまとだまされて喜ぶのは人間だけだ。

残り830文字(全文1094文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事