舞台 十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善狂言 菅原伝授手習鑑=小玉祥子
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十三世が得意とした菅丞相 初演から25年、当代が再び挑む
「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」は「仮名手本忠臣蔵」「義経千本桜」と共に歌舞伎の三大名作と呼ばれる人気作品だ。平安時代前期の政治家、菅原道真の失脚を素材に人形浄瑠璃として延享3(1746)年に初演され、後に歌舞伎に入った。
東京・歌舞伎座の「二月大歌舞伎」の昼の部では「十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善狂言」として「菅原伝授手習鑑」の「加茂堤」「筆法伝授」「道明寺」が上演中で、十三世の三男の現・仁左衛門が菅丞相(かんしょうじょう)(道真)をつとめている。
道真は学者として知られ、右大臣になるが、左大臣藤原時平らの陰謀で失脚。配所の大宰府(福岡県太宰府市)で没した。後に冤罪(えんざい)とわかり、失脚に関係した人々に不幸が続いたことから神としてまつられ、今日まで天神様として敬われている。
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