フィリピン 財閥への圧力強める大統領=竹内悠
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ドゥテルテ大統領が財閥企業に対する圧力を強めている。水道、放送、インフラなどで政府と結ぶ事業契約を通じ、財閥が背後で政治を操っていると批判。事業権の剥奪もちらつかせている。
「次回も更新されると思っているなら間違いだ。悪いが退場してもらう」。ドゥテルテ大統領は昨年12月に突如、大手放送局ABS─CBNの事業免許について更新しないことを示唆した。同局は政権に批判的な報道で知られる。免許は3月に期限を迎える。
マニラの水道事業にも矛先を向けた。民営化されているが、料金に介入できないなど政府に不利だと主張。事業会社が申請した値上げをめぐって対立してきた。1月には、マニラの電車(LRT)1号線の運営会社も批判し、契約の見直しを示唆した。
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週刊エコノミスト
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