映画 スウィング・キッズ 鮮やかなダンスと成長の陰で運命に翻弄される若者たち=寺脇研
有料記事
タップダンスのシューズが並び、主人公2人の踊る躍動感が伝わってくる図柄のポスターといい、みごとな群舞場面が連続する予告編といい、華やかなダンス映画を予感させる。まして、日本でもヒットして『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(2018年)としてリメイクされた、あの楽しい音楽映画『サニー 永遠の仲間たち』(11年)のカン・ヒョンチョル監督が手がけたとあれば、期待はさらに高まる。
実際、アジア全域で大人気のK─POPグループEXOのメインボーカルD.O.と、ブロードウェイ最高のダンサーとされる俳優ジャレッド・グライムスが見せるタップダンスの迫力は満点だ。2人と共にチーム「スウィング・キッズ」に加わる3人、振り付けに才能を発揮する中国人、民族舞踊に習熟した北朝鮮人男性と語学力で皆のコミュニケーションを支える韓国人娘も個性豊かで、最初はへたくそでチームワークも悪かった連中がみ…
残り756文字(全文1144文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める