米、23兆ドルの国家負債の山 次の景気後退で史上最高に=岩田太郎
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トランプ米大統領が2月10日に発表した次の会計年度(2020年10月~21年9月)の予算教書で、財政赤字をさらに拡大させる方針を示したことに対し、持続可能性や財政政策の有効性を問う議論が高まっている。
米『ワシントン・ポスト』紙コラムニストのヘンリー・オルセン氏は2月11日付の解説で、「財政赤字は次の会計年度だけでおよそ1兆ドル(約110兆円)に達すると予想されるが、米経済の拡大が11年目に突入したことを考慮すると特に高いレベルだ。一般的に経済が成長すれば景気浮揚的な政府の支出は必要なくなり、増加した雇用で税収が増えるため、財政赤字は減少する。そうはなっていない事実を考えると、次回の景気後退では財政赤字が史上最高のレベルに跳ね上がるだろう」と指摘した。
その上でオルセン氏は、「トランプ大統領の財政赤字縮小の処方箋は、低所得者向け医療保険補助など福祉や公共予算を30年の会計年度までに約3分の1削減し、国内総生産(GDP)に占める割合をたった1・6%にまで下げることだ。民主党には到底受け入れられない。共和党も、過去の実績に基づく30年度までの国防予算額が12%削られ、国防支出が中国やロシアの割合を下回るGDPの2・2%レベルに落ち込むことを許容でき…
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週刊エコノミスト
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