新型肺炎が欧州経済も直撃 中国依存の見直しを模索=熊谷徹
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欧州の論壇では、新型コロナウイルスの拡大が世界経済に深刻な影響を及ぼすという見方が強まっている。
特に懸念を強めているのが、中国への依存度が高いドイツの製造業界だ。同国の保守系日刊紙『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』は2月28日付紙面で、ドイツ自動車工業会(VDA)の「今年の中国での販売台数が前年比で2%減ると予想していたが、新型肺炎の影響で減少幅が7%になる」という予測を報じた。
FAZはこの日、「欧州の大企業600社からなる株価指数ストックス欧州600では、2月19日から8日間の下落により、株式時価総額が1・2兆ユーロ(144兆円)減った。ドイツ株価指数DAXも、1週間で9%下落した」と伝えている。
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週刊エコノミスト
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