教養・歴史アートな時間

舞台 新橋演舞場 四月大歌舞伎 籠釣瓶花街酔醒=小玉祥子

    佐野次郎左衛門を演じる中村吉右衛門 写真提供/松竹
    佐野次郎左衛門を演じる中村吉右衛門 写真提供/松竹

    自らの人生決められない悲しみ 吉原の花魁(おいらん)めぐる愛憎劇で描く

     中村吉右衛門と尾上菊之助が、新橋演舞場の「四月大歌舞伎」夜の部の「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」で、鮮烈な男女の愛憎劇を見せている。

     三世河竹新七作で、1888年に初演された。明治に入っての作品ながら、「花魁(おいらん)道中」など、江戸の吉原の華やかさにプラスしてしきたりも味わえる興味深い芝居だ。

     佐野の商人、次郎左衛門は、供の治六と初めて出かけた吉原で全盛の遊女、八ツ橋の花魁道中を目にし、美しさにぼうぜんとなる。廓(くるわ)に通い詰めた次郎左衛門は、八ツ橋を身請けしようとするが、手ひどく拒絶されてしまう。八ツ橋には権八というたちの悪い親代わりの男と栄之丞(えいのじょう)という愛人がいた。権八が栄之丞をたきつけ、八ツ橋に身請け話を断るように命じさせていたのだ。面目をつぶされた次郎左衛門はす…

    残り806文字(全文1198文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    1月25日号

    投資、保険、相続まで お金の王道Q&A16 「資産形成」を高校家庭科で 大人も人生を考える好機に ■中園 敦二18 インタビュー 村上世彰氏 投資家「お金は道具、決めるのは自分 それを伝えるのが金融教育」 19 Q1 「投資」と「ギャンブル」の違いは? お金を投じる目的で考える ■愛宕 伸康 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    編集部からのおすすめ

    最新の注目記事