教養・歴史アートな時間

映画 はちどり 中学2年の少女の困難を通して日韓両国に共有の記憶を観る=寺脇研

©2018 EPIPHANY FILMS. All Rights Reserved.
©2018 EPIPHANY FILMS. All Rights Reserved.

 舞台は1994年のソウルだ。中学2年生の少女の送る日々が描かれていく。88年のソウル五輪から6年、朝鮮戦争の荒廃から復興した社会は繁栄期を迎えようとしていた。都心の風景は、既に現在のそれに近い。父親がトックという韓国餅を作って売る小さな店を経営する少女の一家も、巨大な高層団地に住まうようになり、優等生の兄はソウル大学合格を期待され、彼女自身も大学進学を前提に塾通いさせられている。

 観ていて、東京五輪から6年後の日本、70年頃を想起した。「昭和元禄(げんろく)」と名づけられたにぎやかな時代だ。大阪万博が大盛況、霞が関ビルや新宿西口の高層ビル群が建設されていた。

残り983文字(全文1266文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

2月7日号

賃上げサバイバル16 大企業中心の賃上げブーム 中小の7割は「予定なし」 ■村田 晋一郎19 インタビュー 後藤茂之 経済再生担当大臣 賃上げは生産性向上と一体 非正規雇用の正社員化を支援20 「賃上げ」の真実 正社員中心主義脱却へ ■水町 勇一郎22 賃上げの処方箋 「物価・賃金は上がるもの」へ意 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事