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コロナ感染減少の中国 覇権拡大へ欧米に危機感=坂東賢治

2カ月半ぶりに封鎖措置が解除された中国湖北省武漢市。感染の中心は欧米に移っている(Bloomberg)
2カ月半ぶりに封鎖措置が解除された中国湖北省武漢市。感染の中心は欧米に移っている(Bloomberg)

「中国は(新型)コロナウイルス封じ込めに非常によく対応している」。1月25日のトランプ米大統領のツイートだ。当時は対岸の火事と受け止めていたのだろう。しかし、今や米国の感染者と死者は中国をはるかに上回り、終息のメドも立たない。トランプ氏やポンペオ国務長官は3月中旬から「武漢ウイルス」「中国ウイルス」と呼ぶなど中国批判を強め出した。

 米CNNは分析記事(3月20日)で「人種差別的言動でライバルを批判し、自分の行動から注意をそらそうとするのはトランプ氏の常とう手段」と指摘し、対策遅れの責任を回避するスケープゴートとして中国を利用したとの見方を示した。

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