ロックダウン続く欧州 緩和時期や条件巡り激論=熊谷徹
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3月から経済・社会のロックダウン(都市封鎖)が続く欧州では、国民経済への悪影響などを最小限にするための「出口戦略」について、激しい議論が起きている。
フランスの日刊紙『ルモンド』は4月13日付電子版で「マクロン大統領は、『集中治療室(ICU)などの医療資源を確保するために、外出禁止令を5月11日まで延長する必要がある。政府は、それ以降、学校の授業を再開し、多くの人々が仕事に復帰し、製造業や商業が復活できるように準備を進めている』と発表した」と報じた。
フランスではこの日までに約1万5000人が死亡している。同紙は「ウイルス検査数を増やし、感染者を迅速に隔離しないままロックダウンを緩和した場合、破局的な事態が起こり得る」と警告している。
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週刊エコノミスト
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