教養・歴史アートな時間

舞台 第四十九回正門別会 特別公演 独演 翁付キ 五番能=小玉祥子

観世清和さん(右)と観世三郎太さん 撮影/内藤絵美
観世清和さん(右)と観世三郎太さん 撮影/内藤絵美

能の全ジャンルを独り舞う 還暦迎えた観世流宗家が挑戦

 初番目物(脇能)から五番目物まで、能の全ジャンルをひとりの能楽師が舞う「独演 翁(おきな)付キ 五番能」に、シテ方観世流二十六世宗家の観世清和(きよかず)が、6月21日に東京・観世能楽堂で催される「第四十九回正門別会 特別公演」で挑む。

 午前10時からの1部が「翁」の翁、脇能の「高砂」、二番目物(修羅物)の「清経(きよつね)」。午後4時からの2部が三番目物(鬘物(かずらもの))の「羽衣」、四番目物の「卒都婆小町(そとわこまち)」、五番目物の「石橋(しゃっきょう)」。

 五番能をつとめるには、気力、体力の充実を必要とする。清和は1959年生まれで現在60歳。90年に能楽界の最大流派である観世流の宗家を継承した。「還暦になり、研鑽(けんさん)してきた成果を世に問いたいという思いが強くなりました」と思いを語る。

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