ロックダウン緩和後のドイツ 集団感染再発に頭を悩ます=熊谷徹
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ドイツ連邦政府は5月6日にロックダウン(都市封鎖)の大幅緩和を発表した。公共放送局「ARD」は同日、メルケル首相の「我々はパンデミック(世界的大流行)の第1期を乗り切ることに成功した。ウイルス拡大を遅らせ、医療システムの崩壊を避けるという目標を達成できた」という言葉を引用した。これ以降、商店、レストラン、ホテルなどが徐々に再開した他、5月15日以降はサッカーのブンデスリーガも無観客試合を開始。学校の授業も、教室の生徒数が一定の水準を超えない形で許可された。
だがARDは「首相は市民に対し1・5メートルの最低距離や、商店と公共交通機関内でのマスク着用義務を守るよう要請。さらに、郡・市で直近1週間の新規感染者数が人口10万人当たり50人を超えた場合には、その地域で外出制限や休校などの措置を取る『非常ブレーキ』が導入される」と伝え、政府が警戒を緩めていない点も強調した。
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週刊エコノミスト
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