教養・歴史書評

『中国、科学技術覇権への野望』 倉澤治雄著 中公新書ラクレ 860円

『中国、科学技術覇権への野望』 倉澤治雄著 中公新書ラクレ 860円

 2019年1月、中国の月探査機が、月の裏側への着陸に成功した。衝撃を受けた米国は、有人月面着陸計画の4年前倒しを突如決めた。米国の地位を脅かすほど発展した中国の科学技術の現状を、宇宙、原子力、デジタル技術の分野で伝える一冊。年間の研究開発費では日本の約17.3兆円に対し、中国は約49.4兆円と、もはや追いつかないほど差がついた。世界の大学ランキングでも日中の差は開く一方で、著者は基礎研究の立て直しと若手研究者の育成を訴える。(T)

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崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

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