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教養・歴史 書評

『コロンブスの図書館』 エドワード・ウィルソン=リー著 柏書房 2700円

『コロンブスの図書館』 エドワード・ウィルソン=リー著 柏書房 2700円

 新大陸に到達した探検家コロンブスの息子エルナンド。彼もまた、世界各地の書物や資料を収集、目録化した全く新しい図書館を作り上げた偉業の持ち主だった。中世の研究家がそんな驚愕(きょうがく)の歴史に光を当てた。地位や名声のない著者の本など、はたから見ればごみ同然と思われた物を積極的に集め、当時の社会を克明に後世へ伝える価値を生んだ。膨大に蓄積した情報が批判や中傷を受けていた父の名誉回復につながったエピソードは誠に爽快だ。(W)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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