対中関与政策と決別宣言も ポンペオ演説への反発控えめ=坂東賢治
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ポンペオ米国務長官が7月23日、カリフォルニア州のニクソン大統領記念図書館で講演し、「盲目的な関与政策は通用しない」と歴代米政権が採用してきた中国との協力を政策の中心に据える「関与政策」からの決別を宣言した。
保守派の論客、ヒュー・ヒューイット氏は『ワシントン・ポスト』紙への寄稿(7月25日)で「中国が西欧式の民主主義に進むという盲目的な期待に幕を下ろした」と歴史的意義を評価した。
一方、『ニューヨーク・タイムズ』紙(7月27日)は「米中関係を後戻りできない地点に追いやる一押しだ」と位置づけ、「米中双方のタカ派的主張で新たな対立の時代の舞台が用意された」と批判的に報じた。
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