教養・歴史アートな時間

映画 82年生まれ、キム・ジヨン 韓日女性が深く支持した原作 信頼のキャスティングで映画化=寺脇研

    @2020 LOTTE ENTERTAINMENT All rights reserved
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     2016年刊行の原作は、韓国の女性たちから圧倒的に支持され130万部のベストセラーとなった。18年末に邦訳されると、やはり多くの女性読者を集め海外文学の売り上げ第1位を半年間独占している。

     なぜ韓国だけでなく、日本でも受け入れられたのか。それはひとえに、両国の女性たちが自らの置かれた地位に不満を覚えているからに違いない。特に韓国社会では、家事、子育て、介護に依然女性の負担が過大なだけでなく、男尊女卑、男系家族主義の嫁姑(よめしゅうとめ)関係などの習わしも根強いようだ。そしてそれらは、われわれの生活の中にもまだ残存している部分がある。

     また、日本の82年生まれは中学、高校での家庭科男女必修がやっと取り入れられた世代ながら、就職氷河期世代の末尾でもあり女性であることの困難を免れてはいない。そして韓国のさまざまな事例同様、伊藤詩織さん事件、財務事務次官セクハラ問題……と、社会も#MeToo運動を強く必要としている。

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