教養・歴史アートな時間

映画 私たちの青春、台湾 ネガティブな側面も臆せず描く 民主化運動のドキュメンタリー=寺脇研

     新型コロナウイルス対応で、台湾に世界の注目が集まっている。初の女性元首・蔡英文総統のリーダーシップでウイルスを封じ込めた手際は「台湾モデル」と呼ばれている。

     これにはアメリカも中国も日本もEU(欧州連合)も、脱帽せざるを得まい。しかし、それらの国は台湾を国家として認めていないのだ。この映画が、中華圏を代表する映画賞で最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞した折、フー・ユー監督が涙を流しながら「いつか台湾が“真の独立した存在”として認められることが、台湾人として最大の願いだ」とスピーチした気持ちはよくわかる。

     しかし、その発言は中国から全否定された。これが現実なのだ。そのことを頭に置きながらこの映画を観ると、ここで青春時代を過ごす若者たちの思いがはっきりと伝わってくる。

    残り902文字(全文1239文字)

    週刊エコノミスト

    週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
    有料会員になると、続きをお読みいただけます。

    ・会員限定の有料記事が読み放題
    ・1989年からの誌面掲載記事検索
    ・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

    通常価格 月額2,040円(税込)

    週刊エコノミスト最新号のご案内

    週刊エコノミスト最新号

    1月25日号

    投資、保険、相続まで お金の王道Q&A16 「資産形成」を高校家庭科で 大人も人生を考える好機に ■中園 敦二18 インタビュー 村上世彰氏 投資家「お金は道具、決めるのは自分 それを伝えるのが金融教育」 19 Q1 「投資」と「ギャンブル」の違いは? お金を投じる目的で考える ■愛宕 伸康 [目次を見る]

    デジタル紙面ビューアーで読む

    おすすめ情報

    編集部からのおすすめ

    最新の注目記事