コロナ第2波と闘うドイツ 全国的封鎖の回避へ全力=熊谷徹
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欧州諸国では10月に入って新型コロナウイルスの1日の新規感染者数が大幅に増加しているが、各国政府は経済への悪影響が大きい全国的ロックダウン(都市封鎖)を防ぐための措置を取りつつある。
ドイツの公共放送局ARDは10月14日に「ロベルト・コッホ研究所(RKI)によると、14日未明までの24時間に5132人の感染者が確認された。これはパンデミック(世界的大流行)第1波が猛威を振るった今年4月以来、最も多い数字だ。1日の死者数も、前日の13人から40人に増えた」と報じた。
ドイツでは直近1週間の新規感染者数が人口10万人当たり50人を超えた場合、その地域はホットスポットに指定され、当局がバーの営業時間の短縮や酒類の販売禁止などの規制措置を実施する。10月14日の時点で、ベルリン、ミュンヘン、シュツットガルトなど約30の地方自治体がこの警戒ラインを超えている。一部の都市の中心部では、屋外でもマスク着用が義務づけられた。
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週刊エコノミスト
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