国際・政治論壇・論調

「グローバル化の死」なのか コロナ禍の米国で議論活発=岩田太郎

    コロナ後はグローバル化の流れが後退するかもしれない(メリーランド州ボルティモア港)(Bloomberg)
    コロナ後はグローバル化の流れが後退するかもしれない(メリーランド州ボルティモア港)(Bloomberg)

     新型コロナウイルスの流行で、それ以前から進行中であったグローバル化の巻き戻しが加速しているとの見方が米論壇では大勢を占める。どうすればグローバル化を修復できるのか。過去数カ月の米論壇における議論の方向性は多様である。

     ハーバード大学のケネス・ロゴフ教授は6月3日付の評論サイト「プロジェクト・シンジケート」に寄稿し、「コロナ後の世界経済はグローバル化が大きく後退したものになる」と予想。「その結末はより遅い経済成長にとどまらず、一部の経済大国や多様化された経済を除き、顕著な国民所得の低下となって表れるだろう」との見解を表明した。

     その上でロゴフ教授は、「米中関係の悪化に見られるような、今日における1930年代に類似した脱グローバル化は、高度に多様化され世界最先端の技術と天然資源に恵まれた米国経済においてさえ、深刻な実質国内総生産(GDP)の減少をもたらす」とした。

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