教養・歴史書評

『記憶のデザイン』 山本貴光著 筑摩選書 1500円

『記憶のデザイン』 山本貴光著 筑摩選書 1500円

 情報が氾濫するなか、ネットで目にする情報は短期的に記憶され、入れ替わっていく。検索すれば分かるのだから記憶の必要はないとも言われるが、著者は、虚実入り交じるネットを活用できるのも頭の中に基礎となる知識があってこそと指摘する。より多く覚えるのではなく記憶を良い状態に保つために提案するのは、モノとしての本の利点を生かすことや、電子データも書棚のように整えることだ。記憶の世話は自分のあり方を意識することでもある。(A)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事